電子タバコの健康被害の原因はビタミンEアセテートか、CDCが突破口を発見

アメリカ保健当局は39人の死亡者を出している電子タバコ関連の肺疾病(EVALI)の原因に関して、「懸念される潜在的な毒素」としてのビタミンEアセテートに絞り込んでいる。これは、EVALIの大流行を止める突破口となる可能性がある。

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の主席副局長であるアン・シュチャト博士は「サプリメント、化粧品、電子タバコで使用されている化合物が、検査を受けた患者の肺組織の29サンプルすべてで検出された。患者の生体サンプルからは潜在的に危険性がある毒素が発見された。犯人を見つけるという点では、数週間前よりも進んでいる。」と記者団に語った。

マリファナの成分であるTHCは、検査した29サンプル中23サンプルで発見されており、ニコチンは16のサンプルで検出されていた。

当局は、アウトブレイクの原因は複数ある可能性があり、電子タバコのデバイスも合わせて調査中だと繰り返した。シュチャト氏は「多くの製品と物質がまだ調査中だ。」と言っている。

またシュチャト氏は、「この化合物は通常、飲み込んだり皮膚に塗布したりしても危険ではない。ビタミンEアセテートとEVALIの間に関連があるかどうかを見るために、研究の継続が必要だ。ビタミンEアセテートを肌につけるか、ビタミンEピルを飲み込むか、ビタミンEアセテートを電子液体に吸入するかには大きな違いがある。」と述べている。

シュチャト氏はEVALIの症例数は減少しているように見えるが、一部の州は依然として被害が大きく、公衆衛生当局は調査で非常に活発であると付け加えた。

CDCによると、ビタミンEアセテートとEVALIの関係が明らかになるまで、該当の化合物を電子タバコに加えないことが重要だという。

参考:CNBC

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