アメリカ疾病予防管理センターが電子タバコ関連の疾病の原因に初めて言及

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、マリファナの化合物であるTHCの蒸発が、全国で報告されている数百の肺疾患の内、少なくとも12人の死亡に関係している可能性があると初めて見解を示した。

THC(テトラヒドロカンナビノール/Tetrahydrocannabinol)はカンナビノイドの一種。多幸感を覚えるなどの作用がある向精神薬。大麻樹脂に数パーセント含まれ、カンナビジオール (CBD) と共に大麻(マリファナ)の主な有効成分である。全身に存在するカンナビノイド受容体に結合することで薬理学的作用を及ぼす。

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先週金曜日の記者会見で、CDCの担当者は、最新の調査で「THC製品が一連の疾病の広がりに関与している」可能性が発覚したと述べた。以前、CDCは、多くの病気の人がペン型の電子タバコでTHCを使用していると報告したが、当時は麻薬と病気の関連については言及していなかった。

500人以上の患者から収集したアンケートデータでは、77%がTHC製品またはTHCとニコチンの両方を使用しているという数字が出ている。

「私たちは、ほぼアメリカのすべての州にまたがる複雑な調査の真っ只中にあり、若者の生命を脅かす病気もその中に含まれている」とCDCの主席副局長であるアン・シュチャト博士は説明会で述べた。

CDCによると、電子タバコに関連した肺損傷が確認された805のケースがある。また、CDCは、電子タバコに関連する12人の死亡を報告しているが、州および地方自治体からの報告を加えるとこの数は更に増える可能性がある。

シュチャト博士も「残念ながら、追加の死亡報告があるのは間違いないと思う」と発言している。

CDCは今回THCとの関係性を発見したが、まだ病気の原因自体を正確に特定出来ていないとも発言している。

CDCは、電子タバコ、特にTHCを含むものの仕様禁止を検討するよう提案を続けている。

出典:TIME

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