アメリカ疾病予防センター(CDC)は、マリファナの主成分であるTHCと非公式な販売ルートが、電子タバコ関連の疾病(EVALI)と死亡事件の大多数に関連しているという見方を示した。
発表資料(英語原文)の中でCDCは、2019年10月22日現在、EVALIに起因する死亡者数は34人であるとしている。
アメリカで入院しているEVALIの患者が1,600人を超えるようになったため、電子タバコは強く避難されている。EVALIの症例の約半分は25歳未満の患者だ。
「調査結果から、EVALIの被害が若者に偏っているのは明らかだ。新たな調査結果で被害者のより詳細な状況が分かりつつあり、これらは、このアウトブレイクの原因を特定するために有用だ。」と、CDCのディレクターであるロバートR.レッドフィールド医学博士は述べている。
CDCは、EVALIの分析にあたり誰がどの電子タバコを使用し、どの物質、THCまたはニコチンを使用したかを調査していた。
CDCにデータがあることで死亡した19人の内訳は下記のようになっている。
- 84%がTHCを含む電子タバコを使用
- 63%がTHCを含む電子タバコのみを使用
- 37%がニコチンを含む電子タバコを使用
- 16%がニコチンのみの電子タバコを使用
データの中には病気になった人に関するデータも含まれている。867人の患者の内訳は次のようになっている。
- 86%がTHCを含む電子タバコを使用
- 34%がTHCを含む電子タバコのみを使用
- 64%がニコチンを含む電子タバコを使用
- 11%がニコチンのみの電子タバコを使用
発表によると、「調査結果はTHC含有製品がアウトブレイクで主要な役割を果たし続けていることを示す材料となる。国および州の最新の調査結果は、THCを含む製品、特に路上または他の非公式なルートから得られた製品が、大部分の症例に関連し、アウトブレイクで主要な役割を果たすことを示唆している。」としている。
CDCは、アウトブレイクの原因の特定には至っておらず、これらの病気の原因がどの製品にあるか断言することはできないとしている。
参考:abc6