電子タバコ関連の健康被害の拡大が収束しつつあると、CDCが言及

電子タバコに関連した致命的な肺疾患の症例数は、「横ばいか減少している傾向にある」と疾病対策予防センター(CDC)は2019年10月25日に発表した。

CDCの主席副局長である Schuchat博士は、電話会議で記者団に「深刻であり、潜在的に致命的ですが、予防可能だ」と述べた。

Schuchat氏によると、電子タバコの危険性についての保健当局からの警告と、製品サプライチェーンに関する当局の行動が、電子タバコ肺疾病症例の緩和の原因の一部となっている可能性があるという。

CDCは22日の時点で1,604件の症例の可能性を確認しており、先週には125件の新規症例が診断されていた。確認された死亡者数は先週の33人から今週は34人に増加した。

公衆衛生当局は、病気の原因はまだ不明としている。 CDCによれば、ほとんどの患者がマリファナの有効成分であるTHCが含まれた蒸気を吸っていたと報告している。また国や州の最新の調査結果は、THCを含む製品、その中でも特に路上で購入した製品や、違法なディーラーなどの非公式な入手元から入手した製品が、疾病に関わっていることを示唆している。

担当者によれば、現在蒸気に含まれる成分だけでなく、電子タバコの加熱プロセスが病気に関与しているかどうか調査を進めているということだ。

Schuchat氏は「複数の原因がある可能性がある」と述べている。

CDCは暫定的に、これらの疾病をEVALI(e-cigarette or vaping associated lung injury)と呼んでおり、これはe-cigaretteまたはvapingの製品使用に関連する肺損傷の略だ。

調査担当者は、EVALIが流行したキッカケを解明しようとしている。消費者が何年もの間電子タバコを吸っていたにもかかわらず、EVALIは2019年4月に現れ、7月から急速に増加している。

Schuchat氏は、冬の間に流行するインフルエンザやその他の呼吸器疾患が、EVALI患者にどのように影響するか分からないので注意が必要だと警告している。

参考:CNBC

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